Categories: 特定活動

同性婚カップルと在留資格

先日、日本人男性と20年以上連れ添ったのにパートナーと認められず、国外退去を命じられて、国に処分取消の裁判を起こしたというニュースがありました。
男女であれば結婚することで「日本人の配偶者等」の在留資格がもらえますが、同性の結婚は認められていません。

では、同性同士のパートナーに在留資格は与えられるのでしょうか?
現在、就労などで日本に在住の外国人同士の場合、二人ともの出身国で法的な婚姻関係が認められている場合は、パートナーの日本滞在が認められます。
ただし、男女間の配偶者であれば「家族滞在」の在留資格ですが、同性婚のパートナーは「特定活動」の在留資格になります。

また、法的な婚姻関係があるだけでなく、一定期間、「夫婦」として生活してきた実態があることも求められるようです。

現在、同性婚や登録パートナーシップなど、同性カップルの権利を保障する制度を持つ国・地域は世界の国・地域のうち約20%あります。

同性婚が認められているのは以下の国・地域です。
台湾では同性カップルが婚姻できないことが違憲だとされ、遅くとも2019年までには、同性婚が認められることとなっているようです。

国名と法律施行日

  1. オランダ 2001年4月1日
  2. ベルギー 2003年6月1日
  3. スペイン 2005年7月3日
  4. カナダ 2005年7月20日
  5. 南アフリカ 2006年11月30日
  6. ノルウェー 2009年1月1日
  7. スウェーデン 2009年5月1日
  8. ポルトガル 2010年6月5日
  9. アイスランド 2010年6月27日
  10. アルゼンチン 2010年7月22日
  11. デンマーク 2012年6月15日
  12. ブラジル 2013年5月16日
  13. フランス 2013年5月18日
  14. ウルグアイ 2013年8月5日
  15. ニュージーランド 2013年8月19日
  16. 英国(北アイルランドを除く) 2014年3月29日
  17. ルクセンブルク 2015年1月1日
  18. 米国 2015年6月26日
  19. アイルランド 2015年11月16日
  20. コロンビア 2016年4月28日
  21. フィンランド 2017年3月1日
  22. マルタ 2017年9月1日
  23. ドイツ 2017年10月1日
  24. オーストラリア 2017年12月9日
  25. オーストリア 2019年1月1日
  26.  台湾 2019年5月までに
  27.  コスタリカ 2020年5月までに

これ以外にも、メキシコの一部の州では同性婚が認められ、その州で婚姻が成立すれば、全ての州で認められます。

登録パートナーシップなどを持つ国・地域

アンドラ、イスラエル、イタリア、エクアドル、オーストリア、キプロス、ギリシャ、英国、クロアチア、コロンビア、スイス、スロベニア、チェコ、チリ、ハンガリー、フランス、ベネズエラ、メキシコ(一部の州)、リヒテンシュタイン、ルクセンブルク、ニュージーランド、オランダ、ベルギー

日本でも一部の区でパートナーシップが認められましたが、立法に至るのはまだまだ遠そうな気もします。

最後までお読みいただきありがとうございます。今日も良い一日をお過ごしください!

officeyou12

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